ハレ時々曇り

空模様は季節によって変化する。
ある季節になれば夕日が映え、ある季節には台風が多くなる。
そんな風に人の心も変化するんだと思う。

季節の変わり目は特に、影響を受けやすい。
そして、身近な人の影響をも受けやすい。

私は自分という人間をちょっとだけ、過大評価してる。
その分、もっと上でいなきゃという理想がちゃんと存在して、そこに近づけるよう日々努力してるつもり。
完璧を求めることで、完全になんて絶対になりきれなくとも、少しずつ精進していけると思っているから。
人である以上「完璧」なんて存在しないけど、そこに近ければ大切な人を何かから救うことが出来るかもしれないじゃない。


そういうことを理想としてる私にとって、自分が無力だと実感するときほど空しいことはない。

人の内面に入り込むのは並大抵じゃない。
自分の内面に入れる人は慎重に選ぶべきであるし、どんな相手かもわからない人に容易く物事を語ったりしないのが普通であろうと、私も思うからだ。

だからこそ、人の力になれたとき、自分が何かを得られたのではないか、という風に思ったりするのだ。

自分の身近な人間に対して、それができないとき、
あぁ、私はなんと無力なんだと思うし、その程度の存在でしか居られない自分が情けなく感じるのだ。
そういうとき、私は曇り空の下にいる。


年齢の割りに、しっかりしていて、大人びている。
冷静沈着で、同世代の一般的な人からみて、ちょっと近付き辛い存在。
全然そんなことないと自分では思っているけど、
人からしっかり者って言われるってことは近寄り難いのかなって思ったりする。


私は、どんなに足掻いたって神にはなれないし、なろうとも思わないけど、
自分の大切な人にとって、寒いときのココアみたいな、ちょっと安らげる存在、
そんな風でいられたらいいなって思ったりする。